センサーカメラ(トレイルカメラ)でムササビが生息する太白山生出森八幡神社のスギ樹洞を観察【マップ付き】

センサーカメラでムササビ樹洞を11カ月撮影したよ!

こんにちは、こんです。

今回は、ムササビの樹洞があるスギ林にセンサーカメラを11か月間仕掛けました。
ムササビを観察してみたい人の、何かしらヒントになればと思います。

場所は、仙台市の太白山にある生出森八幡神社のりっぱなスギ林です。
夜に行くと、ムササビの動く音や鳴き声から複数個体がほぼ毎回確認できます。
神社の駐車場付近で樹洞が5ヵ所あり、そのひとつにカメラを仕掛けました。

センサーカメラ設置状況

センサーカメラ設置状況

調査期間:2021年4月10日~2022年3月6日
樹洞のある木:スギ、胸高直径80㎝
樹洞の高さ:7m
樹洞の直径:10cm
樹洞の向き:北西~北
センサーカメラと樹洞の距離:10m
センサーカメラ設置高:2m

ムササビ用センサーカメラ設置状況センサーカメラ設置状況
ムササビ用センサーカメラ設置状況センサーカメラと樹洞(右側のスギ)
ムササビ狙いのセンサーカメラ設置で注意する点

・カメラを南~西向きに設置しない(北~東向きがGood!)。

理由:カメラはやや上向きに設置するため、太陽の光に反応して日中に大量の無駄写真が発生する

・斜面を利用して、カメラをあまり上向きにしなくても済むように設置する。

理由:上向きだと、これも光を感知して無駄写真発生の原因になるのと、雨や雪の影響が大きくなる。

フンなどを目印に、ムササビが使っている樹洞を狙う。

理由:とりあえずカメラを仕掛けても楽しいが、せっかくならムササビの写真が見たいから。

撮影状況

撮影できた回数は11か月で38回
カメラからの距離が10mあると、センサーが反応できないことが多いようです。

樹洞から出ていく姿は一度も撮影されませんでした。
出ていくときは樹洞から一気に木を登るからなのかな?

ムササビは日没30分後に巣から出ます。
基本的には朝帰るまでは戻らないと思っていましたが、夜間も樹洞を訪れていて、不定期に撮影されていました。

多く撮影されたのは樹洞に戻ってくる姿。
周りを警戒しつつ慎重に戻るため撮影されやすいのだと推測されます。

樹洞の位置

ムササビの樹洞のおおよその場所も載せておきますね。

地図上の樹洞はどこも遊歩道から見えます。
ムササビマークを結んだ内側で、実際ムササビが見れることが多いよ!

ムササビの樹洞

ムササビの樹洞は、大人のこぶしサイズ。
慣れれば簡単に見つかります。
特にスギ林で見つけやすいです。

ムササビ樹洞1ムササビの樹洞
ムササビ樹洞1ムササビの樹洞

ムササビの食痕とフン

ムササビの樹洞を見つけたら、木の根元を見ます。
使っている樹洞は、正露丸のようなムササビのフンが落ちています。
臭くないから、触っても大丈夫(だと思って触っている)。
付近で新しい食痕を見つけたら、夜に観察できる可能性が高いです。

ムササビ食痕ムササビの食痕
ムササビのフンムササビのフン

ムササビの樹皮剥ぎ

ムササビがよく使う木の周辺は、ムササビが樹皮を剥いだ痕があります。
モモンガなどと比べると、かなり大雑把な感じがします。

ムササビが樹皮を剥いだ痕ムササビが樹皮を剥いだ痕
ムササビが樹皮を剥いだ痕2ムササビが樹皮を剥いだ痕

ムササビ観察のライト

夜間のムササビ観察ですが、基本的にLEDの超明るいライトは避けます。
あまりに明るすぎて、かわいそうなので。
普通の安いライトで十分です。
優しい人はさらに、ライトに赤いセロハンをかぶせて影響少なめの観察をしています。
多くの哺乳類は赤色を感知できません
セロハンは文房具店で売っています。

ムササビ観察用赤セロファンムササビ観察用赤セロファン
赤セロファンをつけたライト赤セロファンを付けたライト

ムササビの生態

ムササビの生態

種名:ムササビ
体長:尾まで入れて70-80cm
体重:800-1200g
分布:本州、四国、九州
食性:広葉樹の葉、スギの葉、花など樹上の植物
交尾期:12月頃と6月頃
妊娠期間:74日
授乳期間:4か月
巣の利用:6カ月

僕はホオノキの食痕でムササビを見つけることが多いです。
あと、ブナ林に行くと、葉柄がないアカイタヤの葉が多く落ちていることがあり、僕はムササビが犯人ではないかと思っていますが、そのような論文等の記述にはまだ出会っていません。

あと、よく鳴きます。
姿は見れなくても、鳴き声はほぼ毎回聞けます。
今回の生出森八幡神社では、森に入らなくても駐車場にいるだけで鳴き声を聞くことができます。

ムササビのホオノキ食痕
ホオノキ食痕

最後に、4月22日22:02の動画です。
初めて2個体同時(1個体は樹洞内)が撮影されました。
時期的に、12月中旬~下旬が仙台の交尾期をすると、2か月半の妊娠期間を経て、3月ころに生まれた赤ちゃんなのか、たまたま2個体が撮影されただけなのか気になるところです。
尻尾を上げてるのは、単にトイレのタイミングだったのかしら?

ムササビ観察のまとめ

ムササビは食痕か樹洞を見つけることがスタート。
食痕があったら、周辺で樹洞を探します。(平坦地より斜面がねらい目)
樹洞があったら、その木の根元をくまなく見てみます。
使っている樹洞ならフンがあるよ。
フンがあるなら夜に観察してみるのも楽しいです!(日没が早い12月が最高!)

今回使用したセンサーカメラも紹介します。
日本語の説明書がついているので、初めて使う人にも安心。
性能はばっちり十分です!

ムササビに興味が出たら、この本がおススメよ!

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