センサーカメラ(トレイルカメラ)で野生動物観察【ブナ老齢林のネズコ樹洞編③】

アオゲラ

センサーカメラは、船形山の升沢遊歩道のブナ林内に設置しています。
対象は地上から2mの高さにあるネズコの樹洞。
センサーカメラから樹洞の距離は1.8mです。

こんにちは、こんです。

前回「センサーカメラ(トレイルカメラ)で野生動物観察【ブナ老齢林のネズコ樹洞編②】」に続き、約2か月間(2020年5月29日~7月23日)樹洞めがけてセンサーカメラを仕掛けたので、結果を報告します。

前回の記録はこちらです。
センサーカメラ(トレイルカメラ)で野生動物観察【ブナ老齢林のネズコ樹洞編②】

前回は、春にねぐらとしてこの樹洞を使っていたテンは、ぱったり来なくなりました。
その代わり、モモンガとヤマネが樹洞に何度か訪れて、びっくりしました。
ただ、モモンガもヤマネも長期で使う気配はありませんでした。

季節的にフクロウ類の繁殖の期待していましたが、一度も確認なし。

この記事では、2か月間でわかったことを報告します。

モモンガが樹洞を訪れた日数と頻度

2020年5月29日~7月23日でモモンガが樹洞を訪れた日数は23日/56日間でした。
6月は特に多く、17日/30日間でした。

実際に樹洞に入ったのを確認した日は、5/29、6/1、6/2、6/8、6/9、6/11、6/13、6/16、6/17、6/21、6/24、6/28、6/29、7/1、7/19で15回確認できました。
樹洞に入る姿は撮影できても、出ていくところは1回も撮影されていないので、実際は撮影されていなくても樹洞に入っている回数は多いかもしれません。

モモンガ
いつも下から登ってくるけど、
実は地上を歩いて移動してる?

繁殖やねぐらで利用しているわけではないのに、何をしに来てるの?
と疑問だったので、モモンガの研究をされている大学の先生に質問したところ、「モモンガが利用できる樹洞は多くないので、そのつど様子を見に来ているのではないのでしょうか」と教えていただきました。

モモンガはアリごとき気にしない

5月からですが、この樹洞には黒くて大きなアリが住み着いています。
かなり強そうなやつです。
6月に入るとアリの集団が大きくなっているのか、樹洞入り口付近には多くのアリがうろうろしています。

こんなアリが住み着いている場所には、動物が入ることはないだろうと思っていましたが、モモンガは平然と(しているように見える)入っていました。

アリが住み着いているから動物が出入りしないというより、動物が出入りするような場所にアリは住み着かないというほうが正解なのでしょう。

モモンガの出入りは6月中旬あたりから増えましたが、それが原因なのか6/17の撮影からはアリは確認されませんでした。

アリがモモンガを避けたのか、モモンガがアリを食べた又は巣を破壊したのかは謎のまま。

モモンガの威嚇行動

ひとつ面白い行動が確認されました。

樹洞の上にいるモモンガが足で木をトントン叩いています。

これもモモンガの先生に教えていただいたのですが、Foot Thumping もしくは Foot Stamping と言われる行動で、威嚇行動ではないかとのこと。
以前ヘビと出会わせる実験をしたところ、母モモンガがヘビに対して行ったそうです。

リスの仲間によく見られるらしいのですが、よく考えると、僕も林内でリスに会うと、同じように気を足で叩く行動をされます。
威嚇されていたのか。

この時は、近くに敵が現れたのでしょうか。

ヤマネが樹洞を訪れた日数と頻度

ヤマネが樹洞を訪れたのは7/15と7/17のみ。
たまに近くに来た時に、のぞいてみる程度なのだと思います。

ヤマネ
月に数回、遊びに来るよ。

夏毛のテンが登場!

テンは6/19の日中に一度だけ樹洞を訪れました。
樹洞をのぞいている最中に、何かに気づき木を降りていきました。

4月の画像ではふさふさできれいなクリーム色の冬毛でした。

6月の画像では夏毛です。
全身の毛は短くなり、濃いオレンジ色です。
顔と手足は特に黒いです。

夏毛のテンは見る機会がまれなので、間接的にでも見れたことはラッキーです。
夏は草木がの葉が出るので、観察が難しいのです。
また猟師によると、冬に果物食性だったテンは夏になると肉食性になるので、緊張しているのだとか。

テン冬毛4月14日撮影、テン冬毛

テン夏毛6月19日撮影、テン夏毛

アリは24時間働く

僕が今回びっくりしたことがあります。
日中動いている生き物は、夜活動しないと思っていましたが、モモンガの動画を見ると夜も普通に活動しています。

“蟻のように働く”とありますが、24時間フル活動のアリには全くかなわないですね。

6月と7月のセンサーカメラ樹洞調査まとめ

繁殖・子育てシーズンである6月~7月の結果、この樹洞は繁殖には使われませんでした。
6月に入るとモモンガが訪れる頻度がぐっと高くなりました。
今後、利用するのかも知れません。

モモンガとテンは、まれに訪れるという程度でした。

今回もセンサーカメラは回収せず、そのまま撮影を続けます。
次回は9月末ころの回収予定です。

続きが気になる人は、こちらをどうぞ。
センサーカメラ(トレイルカメラ)で野生動物観察【ブナ老齢林のネズコ樹洞編④】

BUSHNELLのセンサーカメラを使用しています。
僕が、一番信頼しているセンサーカメラです。

もしセンサーカメラに興味出たら、下のリンクを読んでみてくださいね。
センサーカメラの記事です。
野生動物を狙え!!センサーカメラ(トレイルカメラ)の失敗しない選び方と使い方

【今日(7月23日)の鳥-おまけ-】

キビタキ、オオルリ、アオゲラ、アカハラ、アオバトなど

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