センサーカメラ(トレイルカメラ)と対象動物の適切な撮影距離を実際に検証

センサーカメラ 最適な距離を検証

こんにちは、こんです。

宮城県でセンサーカメラを使って、動物の撮影を楽しんでいます。

この記事は、センサーカメラを使って間もない人、これから挑戦する人が対象です。

こんくん

きれい撮れたらうれしいよ!

センサーカメラ撮影距離を検証する理由

後白髭山のツキノワグマ

センサーカメラの撮影距離って大切なんですよ。

ファインダーで見るという作業が出来ないので、距離と被写体のバランスがカン頼りになってしまいます。
しかも、ネズミからツキノワグマまで何が撮影されるかわかりません。

あとは色の問題。

日中は大丈夫です。
カメラがきれいに撮影してくれるから。

日中はカラー写真で、夜間はモノクロ写真。

そして、問題はこの夜間撮影。

MEMO
夜間、センサーカメラは赤外線フラッシュを使って撮影します。
もう少し細かく言うと、動物からは見えないノーグロウ(不可視光線)フラッシュ、またはカメラのフラッシュ部分がほのかに光るローグロウ(可視光線)フラッシュを使って撮影します。
特殊な撮影方法なので、なかなか写り加減が想像がつきません。

近すぎると被写体の色が白とびして、動物が白くしか写りません。
しかも白すぎて、タヌキなのかハクビシンなのかアナグマなのかアライグマなのか、何だかわからなくなってしまうこともあります。

「設置していた時間を返せー!」と言いたくなります。
この時間は水の泡ですからね。

なので、失敗を少しでも減らせるように、実際に距離を測りながら撮影をして、適切な距離を検証してみました!

センサーカメラ撮影距離の検証方法

センサーカメラ距離検証の道具

やり方はいたってシンプル。
メジャーで距離を見て、1mずつ離れながら撮影していきます。

センサー感度は中に設定。
ノーグロウ(不可視光線)撮影です。

撮影された画像を比較して、色の明暗や被写体のサイズから最適な撮影距離を判断します。
距離が書いてある用紙のサイズはタテ27cm×ヨコ39cmです。
それに10cmのスケールを付けています。←スミマセン、ほぼ判別できませんでした。
「m(メートル)」の文字がだいたい8-9cmです。

下に、センサーカメラで撮影されることが多い哺乳類の頭胴長の表をつけました。(日本の哺乳類〈東海大出版会〉参照)

頭胴長のイラスト
ニホンジカ 90-190cm
イノシシ 110-160cm
ツキノワグマ 120-145cm
キツネ 60-75cm
ハクビシン 61-66cm
タヌキ 50-60cm
アナグマ 52cm
ノウサギ 43-54cm
テン 45cm
ムササビ 27~49cm
イタチ 雄27-37㎝ 雌16-25cm
リス 16-22cm
モモンガ 14-20cm
アカネズミ 8-14cm
ヤマネ 6.8-8.4cm
注意
表のムササビやウサギ、リスの仲間以外の多くの動物は吻(ふん:頭部の目より前方の部分)が長いので、頭胴長の割に、実際の体のサイズ小さく見えます。
また、頭胴長の計測は体を伸ばした状態ですが、実際の動物は頭を下げて、体を少し丸めて行動しているので、これも体が小さく見える原因の一つです。
さらにニホンジカは、首も長いのでもっと数値と見た目に差があります。

用紙サイズはタヌキ~テンの実際の見え方と同じくらいのサイズだと思います。
モモンガ~ヤマネは10cmのスケールで想像してみてください。

センサーカメラ撮影距離の検証結果

センサーカメラから1m
2m
センサーカメラから3m
センサーカメラから4m
センサーカメラから5m
センサーカメラから6m
センサーカメラから7m
センサーカメラから8m
センサーカメラから9m
センサーカメラから10m

1~10mまでの画像です。

目安として、距離が書いてある用紙はタヌキ前後のサイズ、僕の上半身はツキノワグマと同じくらいと思ってください。

1mは近すぎ。
対象動物が限られてしまいます。

2~3mは色が白く飛んでしまっています。
おそらく動物が写っても、まっ白になってしまうと思います。

4mは、明るすぎる様にも感じますが、動物がしっかり撮影される距離で悪くないです。

5~7mは、今回の画像からちょうどいい距離です。
特に5-6mがベスト!最適です!
タヌキ前後のサイズだとやや小さく物足りなく感じるかもしれないですが、姿がきちんと写り、体の模様もわかるので、種の同定が出来ます。
また、アカネズミが横切ってもきちんと撮影される距離です。
小さく写ってもトリミングすればいいしね!

8~10mは、写りはきれいですが、遠すぎる感じがします。
タヌキ前後だと迫力に欠けますし、林内だと設置場所が限られます。
ただ、草地のようなオープンスペースでシカやイノシシを狙うには、距離をとって撮影するのも効果的です。
シカやイノシシは群れで行動することも多いし、遠くても同定に影響はないからです。

あとは対象の動物や、撮影の動機により自由に設置して大丈夫。
遠いことのメリットは、撮影の確率があがることと、行動が見れることです。

センサーカメラ_ムササビ

10m離れた木を登るムササビです。
ムササビが好む林は樹間距離が広いため、対象が遠くなります。

小型の哺乳類に特化して狙って設置する場合は、距離を縮めてもいいかもしれません。
下の2枚は、モモンガとヤマネを狙いで、センサーカメラと対象の木(樹洞)は1.8mしか離れていません。
きれいに撮影されています。

詳しくは、下記のリンクから
センサーカメラ(トレイルカメラ)でブナ老齢林のネズコ樹洞を利用する野生動物を観察③(モモンガ・ヤマネ・テン)

樹洞_モモンガ
樹洞_ヤマネ

今回使ったセンサーカメラ

機種:TREL18J-D

TRELは日本語の説明書付きで使い勝手がよく、性能も信用できます。

撮影できる距離は30mまで、フラッシュ照射距離も30mまで大丈夫です。

センサーカメラに興味が出てきた方は、下記のセンサーカメラ記事を読んでみてね。
野生動物を狙え!!センサーカメラ(トレイルカメラ)の失敗しない選び方と使い方

センサーカメラ撮影距離の検証まとめ

センサーカメラから被写体までの距離は5-6mが最適。
あとは狙う動物によって調整する。
草地のニホンジカやイノシシのような大型哺乳類は10mくらいで広く狙うのもアリだし、ヤマネやモモンガ狙いなら2mで試してみることもある。
センサーカメラを設置する高さは1.0~1.3mくらいが目安です。

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